栄養素には大きく分けてエネルギーになるものとならないものが存在します。
エネルギーになる栄養素と言えばタンパク質、脂質、炭水化物でしょう。
これらの栄養素は身体の活動に欠かせないもので、タンパク質は筋肉をつくり、脂質や炭水化物は重要なエネルギー源となります。
そして、エネルギーにならない栄養素がビタミン・ミネラルです。
これらは直接筋肉になったりエネルギーとして使われたりすることはありませんが、人が健全に成長し、健康的に生活する上で必要不可欠な存在となります。
つまり、ビタミンは他の栄養素がうまく働くために機械の潤滑油のように働いているのです。
ビタミンの必要摂取量はとても少ないのですが、意識して摂らないと不足しやすい栄養素でもあります。
またビタミンは体の中でほとんどつくることができないため、しっかり食べ物から摂らなければなりません。
そこで今回は、パントテン酸(ビタミンB5)の効果やどれくらい摂取すればいいか、また多く含まれている食品をご紹介していきます。
パントテン酸(ビタミンB5)について
パントテン酸の基礎知識
パントテン酸はビタミンB群の一種で、水に溶けやすい性質を持つ水溶性ビタミンです。
パントテン酸はビタミンB5とも呼ばれます。
この名称は「至るところに存在する酸」という意味で命名され、その名の通り動物性・植物性問わず様々な食品に含まれています。
元々パントテン酸は、酵母の成長に深く関わる物質とされていました。
ラットの実験では、パントテン酸の不足によってラットの成長に影響が出たり、ニワトリで皮膚炎が発生することもあり、その結果を受けてビタミンの仲間入りを果たしました。
またパントテン酸食事から摂取する以外にも、腸内の細胞群からも微量ですが合成されます。
人体の中では、コエンザイムA (CoA) やホスホパンテテインなど、酵素の補助をする成分を構成しています。
このビタミンの特徴として、中性には安定していますが、アルカリ性・酸性・熱には不安定な性質があります。
パントテン酸の効果・働き
パントテン酸の主な効果として以下が挙げられます。
・善玉コレステロールを増やす
・ホルモンや抗体を産生し、皮膚や粘膜の健康を維持
その補酵素AはアセチルCoAとして、クエン酸回路や脂肪酸のβ酸化などの代謝系などの局面において、脂質や糖質の代謝で重要な役割を果たします。
その働きから、体内で行われる多くの酵素反応に深い関わりを持っているのです。
パントテン酸(ビタミンB5)が不足するとどうなるか?
欠乏すると倦怠感、食欲不振、便秘いった症状が初期症状として見られます。
さらにめまい、頭痛、動悸、不眠などが起こり、そのまま欠乏が進行すると知覚の異常や焼けるような痛み、消化管などの臓器不全、成長の停止が起こります。
パントテン酸の過剰摂取による影響は?
現在、パントテン酸単独としての過剰症の報告例はありません。
しかし、他の薬品と一緒にパントテン酸カルシウムを3週間のあいだ大量に投与した実験においては、吐き気、食欲不振、腹部の痛みを訴えた被験者が確認されました。
また動物実験においてもパントテン酸の過剰投与により、成長障害、下痢、脱毛などの健康障害が報告されています。
以上の事から、通常の食事では過剰症による心配はありませんが、サプリメントなどを利用する際には栄養成分表示を良く読み、規定量を大きく越えないように摂取する必要があります。
パントテン酸(ビタミンB5)の摂取目安量
「日本人の食事摂取基準2020年版」では、以下の量が推奨されています。
年齢 | 男性 | 女性 |
1~2歳 | 3mg | 4mg |
3~5歳 | 4mg | 4mg |
6~7歳 | 5mg | 5mg |
8~9歳 | 6mg | 5mg |
10~11歳 | 6mg | 6mg |
12~14歳 | 7mg | 6mg |
15~17歳 | 7mg | 6mg |
18~29歳 | 5mg | 5mg |
30~49歳 | 5mg | 5mg |
50~64歳 | 6mg | 5mg |
65~74歳 | 6mg | 5mg |
74歳以上 | 6mg | 5mg |
▲1日当たりのパントテン酸の摂取推奨量
パントテン酸はエネルギー代謝に深く関わっています。
日常の食事で不足してしまうとエネルギー代謝の異常や障害を引き起こす可能性がありますので、必要量はしっかり摂取する必要があります。
パントテン酸(ビタミンB5)が多く含まれる食品
パントテン酸が多く含まれる食品を以下にまとめてみました。
食品名 | パントテン酸含有量(1人前当たり) |
鶏レバー | 6.0mg/60g |
鶏ささみ | 2.5mg/80g |
納豆 | 1.8mg/1パック |
鶏むね | 1.7mg/100g |
アボカド | 1.7mg/100g |
たらこ | 1.5mg/40g |
モロヘイヤ | 1.5mg/80g |
干ししいたけ | 0.2mg/5g |
前述したとおり、パントテン酸は非常に多くの食品に含まれています。
またパントテン酸は腸内細菌によっても生成され、体内に吸収されて利用されるため、通常の食事をしていれば不足することはほとんどないでしょう。
ただしカフェインやアルコールはパントテン酸を大量消費するため、コーヒーやお酒を日常的に飲む人はパントテン酸を多めに摂取するようにしましょう。
パントテン酸のオススメ調理法
パントテン酸は酸、アルカリの下では熱に弱い性質がありますので、調理方法には注意する必要があります。
肉類など加熱する必要がある食品については、焼き過ぎない方がパントテン酸が多く残存します。
またパントテン酸は様々な食品から摂取することが出来ますので、日ごろから納豆や野菜などバランス良く食べていれば不足することはまずないでしょう。
パントテン酸のオススメサプリ
以上、パントテン酸について解説してきました。
一日の推奨摂取量を守ることが非常に大事で、不足したり逆に過剰に摂取してしまうと、体にとって良くないことが起こる可能性があります。
しかし、日常の食事だけではどうしても必要量を摂取するのが困難な場合もあります。
そこで、ここからはパントテン酸を効率よく摂取出来るサプリメントの紹介をしていきます。
それぞれの商品によってパントテン酸の含有量が違いますので、細かいポイントを押さえて自分に合った商品を見つけていきましょう。
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1粒で摂取出来るパントテン酸 | 1000mg/粒 |
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※1日当たりのパントテン酸の摂取目安……5mg/日
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1日分で摂取出来るパントテン酸 | 6mg/日 |
※1日当たりのパントテン酸の摂取目安……5mg/日
▼栄養成分表示【1日分(2粒)当たり】
カルシウム | 200mg | ビタミンB2 | 1.7mg |
マグネシウム | 100mg | ナイアシン | 15mg |
亜鉛 | 6mg | パントテン酸 | 6mg |
鉄 | 4mg | ビタミンB6 | 2mg |
銅 | 0.6mg | ビタミンB12 | 3.0μg |
セレン | 50μg | ビオチン | 50μg |
クロム | 20μg | 葉酸 | 240μg |
ビタミンA | 300μg | ビタミンC | 150mg |
β-カロテン | 1800μg | ビタミンD | 5.0μg |
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コメント
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