トレーニングをしていると、かならずぶち当たる壁。
それが「停滞期(プラトー)」です。
初心者の間は、何も考えずにトレーニングしていても必ず強くなれます。
まず最初に扱う重量がグングン伸び始め、数カ月経つと筋肥大が目に見えてくる。
ただ、無計画なトレーニングでも伸びるのはトレーニングを始めて1年未満の「初心者」の間だけです。
トレーニングを続けていくと、誰もが必ず停滞期に陥ります。
そこで今回は、停滞期を脱する方法の一つとして
『追い込まないトレーニング』
を提唱したいと思います。
これまでの常識が覆されるかもしれません。
だまされたと思って、ぜひ最後までお読み頂ければと思います。
追い込まないトレーニングとは
これまでの筋トレの常識
「手を抜いたりサボったりしたら強くなれない」
ウエイトトレーニング関連誌や数多くの筋トレサイトではこのように書かれています。
筋肉を限界まで追い込むことで筋繊維を破壊し、休息を取った後再度修復される時に元の状態より強くなっている。
これが「超回復」というもので、もはや一般常識になりつつあります。
誰もがこの理論を疑うことなく、真面目な日本人はせっせと毎回追い込んでいることでしょう。
確かに「追い込む」ことで「超回復」が起き、筋肉が強くなるのは事実ですし、科学的にも証明されています。
まだトレーニングを始めて間もない初心者トレーニーは、この理論を忠実に実行することでどんどん筋肉が強くなっていきます。
これまでの常識を覆す「追い込まない論」
しかし、上記の「追い込む」理論をずっと続けていると、やがて停滞期(プラトー)に陥る時が来ます。
停滞期は、長年ウエイトトレーニングを本格的にやり続けているベテラントレーニーによくみられる現象です。
でもこれは、トレーニングを続けていけば誰にでも訪れる自然な現象なのです。
筋肉の停滞にはいくつかの原因がありますが、そのひとつは「刺激への慣れ」が考えられます。
つまり、毎日同じように追い込むトレーニングをしていると、筋肉がその刺激に慣れてしまうため、トレーニングを始めたばかりの時のような「伸び」を期待することが出来ません。
でも、安心してください。
この停滞期は、筋肉に新たな刺激を与えることで簡単に脱することが出来るのです。
それが「追い込まないトレーニング」です。
追い込まないトレーニングの効果を裏付ける科学的根拠
私も、追い込まないトレーニングについては疑っていました。
「追い込まないトレーニング」の効果が科学的に証明された結果です。
「追い込まないトレーニング」の具体的なやり方

これが、この「追い込まないトレーニング」の一番大事なポイントです。
「あと2~3回できるかな」というところでやめるのがポイントです。
・重量が重くても軽くても、全力スピードでウエイトを動かす
・挙上速度が遅くなって来たらそこでそのセットを終了する
・「あと2~3回できるかな」というところでやめる。絶対に限界まで追い込まない
まとめ
・回数を重ねていくうちに挙上速度が遅くなって来たらそこでそのセットは終了
・限界まで追い込まない。あと2~3回出来そうなところでやめる
私も最初はそうでした。
だって、頑張って追い込んだ方が絶対に効果は高いと思いますよね?
ですがこの「追い込まないトレーニング」で常に最大速度の動作を意識してトレーニングをしたところ、3ヵ月程度で10kgも伸びました。
逆に、普段から追い込んでいない人にはそこまで効果がないかもしれません。
この「追い込まないトレーニング」も、ずっと続けていけばまた停滞する日が来ると思います。
その時はまた違うトレーニングプログラムに移行することをオススメします。
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